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国登録有形文化財 本郷家住宅

本郷家住宅の建築物群は、江戸時代末期から昭和時代にかけての建築物の特徴がよく表されており、秋田地方における近代住宅の展開を示す建築物群として建造物造形の規範として価値が高く、当時の建築を知る上で、非常に貴重な建築物群の一つです。

国登録有形文化財 本郷家住宅の画像1

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国登録有形文化財 本郷家住宅の詳細情報

所在地 秋田県大仙市角間川町字西中上町19 MAP
交通 奥羽本線 大曲駅
小笠原秀和の画像小笠原秀和
【本郷家の歴史】
  本郷家は江戸時代中期の元禄年間、本郷庄兵衛を始祖として、現在の横手市近在に興ったとされます。
  本郷庄兵衛は江戸時代中期の享保年間、角間川へ出て能登屋市兵衛に奉公して、働きぶりが評価されて本郷吉右衛門を名乗るようになり、以降、本郷吉右衛門を襲名しました。
  3代目の本郷吉右衛門が角間川一帯で行っていた商いを大きくして、江戸時代後期の天明年間に耕地を集約して地主になりました。
  明治時代から大正時代にかけて、面積およそ二百数十町歩(約224ヘクタール)を所有する秋田県内屈指の大地主となりました。

  【旧本郷家住宅の概要】
【主屋】木造平屋一部2階建、鉄板葺、建築面積396平方メートル
  明治29年(1898年)に発生した陸羽地震により旧主屋が被災した為、明治33年(1900年)に全面改築された。各部屋の柱や差鴨居にはケヤキの良材を使用され、天井が高く取られているが特徴的です。
  東側には3室の座敷が南北に並び、北側の一室には、床の間、書院、床脇が設けられており、天袋や地袋の扉には金地に松を描き、黒柿の縁が付けられるなどの意匠が施されている。
  中央には炉が切られ、玄関より続く通り土間は鍵状に配置され、西側に文庫蔵、南側に洋館と接続して連続した居住空間を形成している。

【内蔵】土蔵造2階建、鉄板葺、建築面積263平方メートル
  慶応3年(1867年)に着工し、明治2年(1869年)に竣工した土蔵で、県内では数少ない近世の建築様式を残している。
  東西の壁面には出入口、南面に窓が設けられている。東側出入口は、家紋と波に千鳥の
透かしが施され、蔵前を取り込んだ内側の壁三面には覆い板が付けられている。西側出入口にも千成瓢箪の透かしがみられる。内部の柱等の構造材には漆塗りが施されている。

【洋館】木造平屋建、鉄板葺、建築面積68平方メートル
  昭和3年(1928年)に増築された和洋折衷の建築で、通り土間の南側に続く渡り廊下で主屋と連結している。
  中央に廊下を通し、東側に洋室2室、西側に和室2室ある。和室は8畳の部屋が2室有り、境に2畳の合いの間がある。

【味噌蔵】土蔵造2階建、鉄板葺、建築面積66平方メートル
  大正10年(1921年)の建築で、東面に出入口、西面に窓が設けられている。出入口の北側に階段があるが、痕跡から当初は南側にあったと考えられる。2階の中央に柱が2本立てられ、中央に通路がとられている。外壁の洗出し仕上げや出入口の扉に鋼製戸が特徴的である。
  現在は主屋北側に独立しているが、戦前はかつての調理場と隣接して棟続きであった。
調理場の建物は失われているが、床敷石や基礎敷石等が残っている。

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