住宅ローンは、土地や建物を担保とする「有担保住宅ローン」が一般的ですが、担保を必要としない「無担保住宅ローン」もあります。
「担保を必要としない」という最大のメリットがある反面、いくつかのデメリットもありますので、仕組みを理解したうえで検討することが大切です。
そこで今回は、無担保ローンのメリット・デメリットなどをご紹介させていただきます。
無担保住宅ローンとは?
無担保住宅ローンとは、その名の通り、担保を必要としない住宅ローンです。
一般的な有担保住宅ローンでは、購入する土地や建物を担保とするため、審査では担保の評価も行いますが、無担保ローンではその必要が無いため、審査がスピーディーです。
抵当権の設定もないため、登記簿謄本に履歴が残りませんし、当初の抵当権設定登記費用や、将来の抵当権抹消登記費用も必要ありません。
ただ、金利が高めに設定されており、また、借入限度額が1,000万円~2,000万円と少ない商品が多く、返済期間も15年~20年と短い商品が多いです。
そのため、注文住宅・新築建売などの購入よりも、低価格の中古住宅やセカンドハウスの購入、住宅ローン借り換え、住宅リフォームなどに向いています。
一般的な利用条件
- ・お申し込み時の年齢が20歳以上70歳以下、完済時年齢が80歳以下など
- ・勤続1年以上、年収200万円以上など
- ・団体信用生命保険に加入できる件状態の方
- ・保証会社の保証が受けられる方
※利用条件は金融機関によって異なりますので、ご確認ください。
無担保住宅ローンは、地方銀行や信用金庫、労働金庫での取り扱いが多く、金融機関によっては借り換え限定で提供しているケースもあります。
また、労働組合や生協で成り立つ「ろうきん」では、借入限度額2,000万円、返済期間最長25年など、大型の無担保住宅ローンもあります。
無担保住宅ローンのメリット
- ・担保審査が無いため審査がスピーディー。
- ・抵当権設定が不要のため、抵当権設定登記費用(登録免許税や司法書士報酬)が節約できる。
- ・セカンドハウスなどにも利用できる
担保の審査が無く、審査の結果も早いため、手続きが比較的めんどうではありません。
一般的な住宅ローンはセカンドハウスに利用できないケースがありますが、無担保住宅ローンは利用できます。
無担保住宅ローンのデメリット
無担保住宅ローンのデメリット
- ・金利が高い
- ・返済期間が短い
- ・借入限度額が少ない
上記3つの理由から、やはり注文住宅や新築建売、高額な中古住宅の購入には向きません。
また、無担保でも、返済の滞納が続けば最終的に自宅差し押さえになる可能性はあります。
まとめ
まとめ
いかがだったでしょうか?
無担保住宅ローンは、低価格の物件購入や、住宅ローンの借り換え、住宅リフォームなどに向いているローンです。
金利が高いため、有担保住宅ローンと比較したうえで検討するようにしましょう。
何かご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。