夫婦二人で住宅ローンを借りようと検討しているときに、出産が重なれば、一人が産休・育休になる可能性があります。
そうなれば一時的に収入が減ることになりますが、住宅ローンの審査には影響があるのでしょうか?
そこで今回は、産休・育休中の住宅ローンについて、お話しさせていただきます。
産休・育休中でも住宅ローンは組めるの?
結論から言いますと、産休・育休中でも審査基準を満たせば、住宅ローンを問題なく借りることができます。
審査基準は「民間の金融機関」と「住宅支援機構等のフラット35」で大きな違いがあります。
民間の金融機関の場合
民間の金融機関は審査基準が様々ですが、まず基本的に、産休・育休中の方が単独で住宅ローンを申し込むことはできません。
しかし、「収入合算」や「ペアローン」といった方法で借りることができるケースはあります。
収入合算とは?
収入合算とは、たとえば夫だけの年収では審査基準に満たさない場合、妻の収入を合算することで審査基準を満たし、住宅ローンを借りるといった方法です。
この場合、夫が債務者となり妻が連帯保証人となります。
ペアローンとは?
ペアローンとは、夫婦それぞれが独立して、別々に住宅ローンを借りる方法です。
この場合、夫婦それぞれが債務者となり、そしてお互いが連帯保証人となり、マイホームの名義も夫婦2人に分かれます。
審査基準は金融機関による
産休・育児中の妻の収入をどのようにみるかは、金融機関によって様々です。
復職する予定でも、保育園の空きがなくて子供を預けられないといったことも考えられますから、審査で厳しく見られることもあります。
ポイントとしては、復職後に収入が見込めるかどうかが重要になってきます。
したがって、本審査では産休前の給与・賞与明細の写しや、育児休暇を証明する資料などが必要になるケースが多いです。
ちなみに、審査は育児休業給付金の額で計算されるわけではありません。
フラット35の場合
フラット35の場合
フラット35は、住宅金融支援機構と民間の金融機関が共同で提供する住宅ローンで、比較的審査がゆるい傾向にあります。
産休・育休中の方でも、民間の金融機関と違って「単独」で申し込むことができます。
また、収入合算も可能で、民間と違って夫婦それぞれが連帯債務者となり、お互いが返済義務を負うかたちになります。
住宅ローンを借りるには、原則として契約面談日までに復職して復職証明書の提出が必要などの条件がありますので、取り扱い金融機関に確認が必要です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
産休・育休中でも住宅ローンは申し込むことができます。
ただ、一時的に収入が減ることになるため、無理のない返済プランで申し込むことが大切です。
何かご不明な点がございましたら、お気軽にお申し付けください。