日本の民間企業における給与の平均額はおよそ年間420万円となっています。
*参考:国税庁ホームページ「平成28年分民間給与実態統計調査結果について」
ですから、何千万もする家を買うことは人生における大きな買い物になります。
このため、一般的には「住宅ローン」を組んで家を購入する方が多数派です。
ここで、家を買うときに重要になる「住宅ローン」についてご説明していきたいと思います。
独立行政法人住宅金融支援機構が行った「2017年度フラット35利用者調査*」を分析することで、気になる住宅の取得単価を見ていきたいと思います。
*参考:住宅金融支援機構HP「2017年度フラット35利用者調査」
■所要資金~注文住宅及び土地付注文住宅
4年連続取得金額が上昇傾向にあります。
物件所要金額平均は注文住宅では3,359万円、土地つき注文住宅では4,039万円になっています。
この結果を見ると土地の金額よりも物件購入に際しては建物代金が高くなっていることがわかります。
■所要資金~建売住宅
建売住宅の物件所要金額平均は5年連続横ばいで3,337万円になっています。
この結果から、注文住宅で建物を建設した場合、建物代金がおよそ700万円ほど、建売住宅で建設するよりも高くなっていることがわかります。
■所要資金~中古戸建
中古戸建の物件所要金額平均は3年連続微増で2,393万円になっています。
この結果から、近年のリノベーションの流行により、中古物件に対する評価が高まっていることがわかります。
■所要資金~中古マンション
マンション投資の盛り上がりから、中古マンションの物件所要金額平均は5年連続増で2,844万円になっています。
上記のように、家を購入するためにはおよそ2,500万円~4,300万円ほどのお金がかかることがわかりました。
日本企業の平均年収が420万円ですから、およそ10年分の給料になります。
ですから、現金一括で家を買うことは一般のサラリーマンには、無理な買い物だということがお分かりいただけたと思います。
このため、住宅購入には住宅ローンが必要になってくるのです。
住宅ローンは自分が住むための住宅を購入する際に、不動産(家と土地、マンションなど)に担保を設定して組むローン(借金)のことをいいます。
住宅ローンの特徴としては金利が一般のローンと比較して安く設定されていることがあげられます。
■住宅ローンの特徴 その1~金利が安い
住宅ローンの特徴は、ほかのローン(教育ローン、自動車ローンなど)と比較して、金利が安いことが特徴になっています。
理由としては住宅に担保を設定しているため、貸し倒れリスクが低いことがあげられます。
■住宅ローンの特徴 その2~抵当権が設定される
抵当権とは債務者の支払いが滞った場合に備えて、債権者があらかじめ債権の弁済を確保するため設定する権利になります。
ですから、金融機関は「家」という担保が供されているため、住宅ローンの場合は貸し倒れリスクが少く、住宅ローンを低く設定することが可能になっています。
このように住宅ローンは物件という担保があるため、住宅購入者が安い金利でお金を借りることができる仕組みになっています。
住宅ローンは金融機関によって、金利や借り入れできる金額が異なります。
ですから、住宅ローンを組む場合には複数の金融機関を比較して、金利などの借入条件を比べることが重要になります。
うまく住宅ローンを活用していきましょう。