不動産を購入する際に利用するのが住宅ローンですが、金利だけで選んでいませんか。
給料振込の銀行だからという理由で選んでいる方もいるかもしれません。
住宅ローンは、金利以外にも重視すべきポイントがあります。
とはいっても何を重視していいかわからない方もいると思います。
それもそのはず金融機関には、都銀・地銀・信用金庫・労働金庫・社内融資・ネット銀行とさまざまあります。
金利以外にどのようなポイントを重視すべきなのかみてみましょう。
①金利・手数料・保証額を含めた総支払額
②団体信用生命保険の内容
③住宅ローンに付加されるサービス
④審査基準
ひとつひとつみていきましょう。
①金利・手数料・保証額を含めた総支払額
金融機関で住宅ローンの融資を受ける場合、金利や手数料・保証料・団体信用生命保険負担金などの諸経費が徴収されます。
金融機関は、平等に融資をしているように思われるかもしれませんが、年収・勤続年数・勤務先・業種などにより、金利や諸経費の優遇を実施しています。
ご自身が融資を受ける場合の金利や諸経費の総額を意識して、金融機関を選定すると支払いを軽減できる可能性があります。
何度、繰り上げ返済をしても手数料が無料の金融機関もあります。
②団体信用生命保険の内容
団体信用生命保険とは、住宅ローンの債務者が一定の疾病で住宅ローンの支払いができない場合、保険で住宅ローンの返済をしてくれたり、一括で返済してくれる保険です。
融資を受けるプランによって保険内容が異なります。
たとえばA銀行は、悪性黒色腫・上皮内癌以外のがんの診断を受けた場合、住宅ローン残債がなくなるという保険内容だとします。
B銀行は、高度障害と死亡の場合に住宅ローンの残債がなくなるという保険内容と比較すると、同じ支払額だと仮定した場合、A銀行の方が条件が良いことになります。
万が一の保険ですから、支払いが同じであるならば、手厚い保険内容を選んだ方がよいでしょう。
③住宅ローンに付加されるサービス
金融機関は、住宅ローンを利用してくれるお客様に対してさまざまな付加サービスを用意してくれています。
付加されるサービス例
・月に数回振込手数料を無料
・ポイントを付加
・住宅ローンアドバイザーがアドバイス
・インターネットで残差額の確認や繰り上げ返済などの手続きが完了できる
④審査基準
金融機関によって審査基準が異なります。
たとえば、A銀行では1,000万円までの融資という審査結果でも、B銀行では1,500万円まで融資を受けられるケースがあります。
ひとつの銀行の審査だけで購入をあきらめてしまっているとしたら、他の金融機関の審査を受けてみてはいかがでしょうか。
不動産会社の営業担当者は、複数の金融機関の審査基準を熟知していますので相談してみると、いい提案を受けられると思います。
住宅ローンを選ぶうえでもさまざまなポイントがあります。
「金利が低い」「給料振込の銀行」という理由で、住宅ローンの金融機関を選んでしまったら損をしてしまうかもしれません。
少しでも条件がいい住宅ローンを利用し、リフォームや家具の購入代金に充ててみてはいかがでしょうか。