家を売却しようとする場合、売る前にリフォームや修繕は必要なのでしょうか?
または、リフォームを行うことで物件を高く売ることができるのでしょうか?
今回は物件の売却とリフォームに関してをご説明していきたいと思います。
リフォームと修繕の違い
リフォームと修繕は似ているようで全く異なる概念です。
修繕は原状回復するという意味があります。具体的には
経年劣化を加味した物件の「原状」を回復することを指します。
修繕は、所有者が行うべき設備の故障や不備などに対する修繕行為を指します。
不備を修繕して売り出すということになります。
それに対して、リフォームは、新築の状態よりも向上させたり、価値を高めたりすることになります。
リフォームをした場合物件は高く売れるのか?
リフォームを入れた場合、リフォーム代金を上乗せして物件を売却したいというのが持ち主の本音ですよね?ではリフォームをすれば、物件を高く売却することができるのでしょうか?
それは、中古物件の購入者層を考えてみましょう。
なぜ中古物件を買うのか?それは「安い」からです。
某大手不動産会社の調査によると、物件売却前にリフォームをした人はたった15%ほどと少数派になっています。
また物件購入後自分でリフォームを入れたのかという調査ではおよそ半数の人が「いれていない」と答えています。
このことから、物件を売却する際には、リフォームは必ずしも必要でないということがいえるかと思います。
修繕は必ずしなければいけないのか?
基本的に修繕は売主の義務ですから、修繕をしないといけません。
しかし、売却を依頼する不動産会社に事前に申告をして、不備があることを伝え、
購入希望のお客様にも、不備の程度が伝わるようにしましょう。
修繕した費用を売却価格に上乗せできる保証はありませんし、
売主側の負担も軽減するため、物件に修繕箇所がある場合は正直に不動産会社に相談して、トラブルのないお取引をおすすめします。