建売住宅や中古住宅の内見に行くと、どうしてもインテリアや設備など全体の雰囲気にばかり目がいってしまいがちです。
だけど、それ以外にもチェックすべき箇所はたくさんありますので、見落としがないようしっかり覚えておいて下さいね。
家を買う前にはつい見落としてしまいがちで、住み始めてから後悔することの多いのが、プライバシー面。
道路側や隣家からLDKの中が丸見えにならないか…というのはもちろんのこと、窓は全室すべて開けて確認して下さい。
隣家と窓の位置が重ならないこと、窓を開けた時に目が合わないことは最低条件です。
雨戸やシャッターがついている場合には必ず開閉して確認して下さいね。
同様に、もし勝手口があれば必ず一度開けてみて下さい。
勝手口を開けたら目の前が隣家のLDKで、結局開かずの扉になってしまう…ということも、珍しくないのです。
プライバシーで忘れてはいけないのが、トイレの配置。
玄関からトイレの中が丸見えの配置は、まず問題外です。
リビングからトイレの中が見えてしまうというのも、あまり気分の良いものではありません。
トイレの出入り口は生活空間から死角となる場所にあるのが理想です。
また、トイレが玄関や客間のすぐ近くにある場合、視界には入らなくても排泄音や水を流す音が聞こえてしまう場合があります。
可能であればトイレの水を流してみて、玄関や客間に音が聞こえないからどうか確認しておきましょう。
一戸建ての住宅をリフォームする動機として最も多いのが、設備の老朽化やグレードアップ。
バリアフリー化や耐震改修の需要も多いですね。
当然、家族構成の変化による間取り変更もありますが、中でも多いのが「収納不足の改善」。
動機にはならないものの、リフォームのついでに要望されることが多いのが「和室が暗い」とか「廊下が暗い」「階段が暗い」という採光に関するもの。
設備や内外装の老朽化はどうしようもありませんが、こういった収納不足・日当たりといった項目は、最初の物件選びで気を付けておけば回避できます。
リフォーム予備軍とならないよう、十分チェックしておきましょう。
収納は、ただ多ければよいというものではありません。
押入れサイズの収納は一畳分あれば十分です。
納戸は間口が1間程度で、奥行きのある形が収納効率が良いと言われています。
キッチンには奥行きの浅いパントリーがあると便利ですし、リビングは細々としたものを収納する場所が必要です。
掃除機を置く場所も目星をつけておきましょう。
造作家具がない場合は、家具を置ける壁面があるかどうか、コンセントやスイッチの位置も気にしつつ確認しておきます。
採光に関しては、もし内見の際に照明がついているようでしたら、一度すべて消灯してみます。
昼間なのに電気を消したとたんに真っ暗…という場合もありますから。
居室だけでなく、廊下や階段の確認も忘れずに。
日当たりが悪いということは、風通しも悪い=家が老朽化しやすいということですから、窓の配置や開き方もしっかりチェックして下さい。
内見ではどうしても、玄関から入って家の中を一回りして…という流れになりやすいものですが、ただ家の中を歩き回るだけでは正しい動線チェックはできません。
玄関からキッチンへ直行してみる。
キッチンからインターホン、そして玄関まで歩いてみる。
キッチンと洗面脱衣室(ランドリー)を行き来してみる。
寝室からトイレまで歩いてみる。
このように、実際に使うであろう生活動線をそのまま再現してみることが大切ですよ。
ぜひ、お試し下さい。