クレジットカードの普及により、毎月の電気代・水道代・ガス代などをカード払いにしてポイントがたまったりと、非常に便利な世の中になりました。
「楽天での買い物は楽天カードで、ガソリンはENEOSカードで」など、一人で複数枚を使い分けている方は多いことでしょう。
逆に、持っていない方が珍しいのではないでしょうか。
さて、そんな便利なクレジットカードですが、複数枚持っていると住宅ローンの審査に影響するとの話を聞くことがあります。
はたして、本当のところはどうなのでしょうか?
今回は、住宅ローンの審査とクレジットカードの枚数の影響について、お話しさせていただきます。
クレジットカードの枚数は影響するの?
結論から言いますと、住宅ローンの審査にクレジットカードの枚数が影響する場合があります。
「何枚持っていると影響する」といった明確な審査基準はありませんが、ケースバイケースによりますので、注意が必要です。
クレジットカードの持ちすぎは印象が悪い
まず、極端な話にはなりますが、クレジットカードを10枚以上など多く持っている場合は「カードの発行を乱発している」と思われる可能性があり、印象が悪くなる可能性が高いです。
所有していることは悪いことではありませんが、多くのクレジットカードを所有しすぎて、管理しきれていないという印象を与えてしまうので、枚数は少ないに越したことはありません。
キャッシング枠が影響
クレジットカードにはキャッシング枠(10~50万円など)がついていることが多いですが、これがマイナスになることがあります。
金融機関は、返済比率(年収に対する年間の返済額)を重視しています。
キャッシング枠があれば、いつでもキャッシングできる状態であり、いつでも返済比率が高くなる状態です。
したがって、キャッシング枠があるというだけで、実際はキャッシングしていなくても「キャッシング利用中」と同じように扱われ、審査が厳しくなることがあります。
複数枚持っており、それぞれキャッシング枠があるのであれば、その分審査が厳しくなる可能性があります。
クレジットカード・キャッシングカードの解約を求められることも
審査の結果、年収に対して返済比率が高ければ、融資の条件としてクレジットカードやキャッシングカードの解約を求められることがあります。
枚数が多ければ、その分限度額が大きくなりますので、不利になる可能性があります。
複数枚持っていることは分かる
住宅ローンの審査の際に、金融機関は信用情報を閲覧しますので、クレジットカードを何枚持っているかは分かります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
クレジットカードを持っていることは決して悪いことではありませんが、枚数は少ないに越したことはありません。
なぜなら、金融機関は返済比率への影響を懸念しているからです。
したがって、使っていないカードがあれば、事前に解約をしておいた方が審査がスムーズです。
(※注意点として、解約をしても信用情報の反映には数か月かかることや、解約する際に「解約証明書」を送ってもらうなどのコツもあります。)
しかし、「カードを使い分けている」「できることなら解約はしたくない」といった方は、一度ご自身の状況を専門家に相談してみるものいいかもしれません。
事前に解約した方が良いのか、それともそのまま審査に通してもいいのか、専門家のアドバイスがあると安心できるのではないでしょうか。
何か不安なことがあれば、お気軽にお問い合わせください。