家を建てるとき私達はしっかり予算と向きあう必要があります。
当然わかっていることでしょうけど、家作りに対してどなたも初心者とも言えます。
あとあと失敗したことに気付いても取りかえしのつかない問題でほぼ生涯その問題と関わっていかなければならないことになります。
まさに家作りの予算計画は人生設計ともいうことが出来ます。
現在だけの年収だけでこの程度で大丈夫かもという判断はとても危険です。
家の購入予算は年収の5倍という言い方をよく聞きます。それを信用すれば、予算計画も結構簡単でスムーズに行くかもしれないですよね。
でもこのようなものはほとんどおおざっぱな計算に過ぎないのです。
大体年収の8倍とか10倍という計算はする必要ないでしょう程度の意味合いなのです。
年収も出費も年々変化も起きてしまうでしょうし、年収だけ視点にして考えるのはリスクありです。
みなさんそれぞれライフプランは違い、子供さんがいる場合は進学などの教育費用に数百万円の出費も発生するでしょう。それでもずっと抱え込んでしまっている住宅ローンを支払い続けることが出来るでしょうか。
みなさんが考えていかなければならない予算は「頭金」と「住宅ローン」の組み合わせです。
それを合わせ、月々どの程度の額なら支払い出来るのか見通しをたてていくことが予算計画の一歩です。
まず、目安として、月々の返済を収入の20%と決めます。
年収400万円という人たちは、年間返済額は400万円×0.2=80万円で、月々7万円以下なら大丈夫ということになります。
35年ローンなら約2,400万円の借入金が目安ということに。
年収600万円の方々の場合、年間返済額は600万円×0.2=120万円で、 月々10万円以下の支払いになり、35年ローンなら約3,500万円の借入金が目安です。
大事なポイントは、 いくら借りることが出来るかではなく、いくらを返済出来るかの方です。
更に、住宅ローンに対しては、金利にはどんなタイプがあるのか、住宅ローンの諸経費とは何か、いろいろ知らなければならない知識があります。
インターネットで、住宅ローンのシミュレーションを行うことが出来るサイトもあるので、じっくりそのようなもので計算してみるといいでしょう。
更に、家作りには、税金や保険という問題も関わって来ます。契約時にかかる税金、更に住み始めてから支払う税金それぞれ正しい知識を身に付けておく必要があります。
万が一に備えた保険も家作りに必要な前提ではないでしょうか。
家作りにおいて、利用出来る補助金制度もあるので、そのようなものもチェックしておきましょう。
わからないなら不動産会社やハウスメーカーに相談する
家作りのポイント、知識の積み重ねだったりします。
私達は家作りの初心者だからという言い訳は決してすることが出来ません。わからない場合は、専門家に相談して知恵を借りるといいかもしれません。
ただし、そのときでも、専門家の意見を鵜呑みにしてしまわないで、それぞれの人たちがしっかり意見を持ち、話しあいをして解決して行くことが大事です。
実際に予算計画をして、このレベルの家は購入出来ないという判断もあるでしょう。
生涯設計とは決して背伸びをしないで、継続して支払い可能な金額を決めることからスタートするべきでしょう。