突然ですか、現在マイカーローンを返済中だと、住宅ローンの審査に影響するのでしょうか?
結論を申し上げますと、マイカーローンを返済中であっても、住宅ローンが借りれないわけではありません。
影響するのは返済比率であり、それにより借入限度額が低くなります。
返済比率と借入限度額への影響
住宅ローンの審査にはいくつかの基準がありますが、特に返済比率が重視されています。
返済比率とは、借入者の年収に対して、年間のすべてのローン返済額の合計がいくらあるのか、その比率を計算したものです。
返済比率は金融機関によって基準があり、住宅金融支援機構と民間が共同て提供する「フラット35」では、
- ・年収400万円未満は30%まで
- ・年収400万円以上は35%まで
となっています。
たとえば、「年収350万円」で「住宅ローン返済額が毎月8万円(年間96万円)」の場合、返済比率は「96万円÷350万円=約27%」になります。
したがって、フラット35の基準(年収400万円未満は30%まで)を満たしていることになりますので、返済比率は合格です。
ただし、マイカーローンを返済中の場合は、住宅ローン返済額にマイカーローン返済額を足して、返済比率が計算されます。
上記の例で行くと、「年収350万円」で「住宅ローン返済額(毎月8万円)+マイカーローン返済額(毎月3万円)=年間132万円」の場合、返済比率は約37%となり、基準をオーバーしてしまいます。
返済比率がオーバーするときの対処方法
マイカーロンの影響により返済比率がオーバーする場合は、下記の方法をとる必要があります。
- ・住宅ローンの借入額を下げる
- ・マイカーローンを完済する。
上記に加えて、貯金がある方は「住宅ローンを組む際に頭金を入れる」という選択肢もあります。
しかし、住宅ローンの金利よりもマイカーローンの金利の方が高いため、「貯金でマイカーローンを完済し、住宅ローンを多く借りる」という方法をとった方が、お得になるでしょう。
「住宅ローンとマイカーローンを一本にまとめたい!」との意見もありますが、それぞれローンのお金の使い道が違うため、金融機関はOKしてくれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
マイカーローンを返済中だからと言って、決して住宅ローンが組めないわけではありません。
ただし、返済比率や借入限度額に影響してきます。
希望の借入額を借りたいけど返済比率がオーバーする場合には、マイカーローンを完済することで解消します。
何かご不明な点がございましたら、お気軽にお申し付けください。