不動産売却を開始したら、物件に興味を持った購入希望者が内覧に来ます。
内覧してくれるという事は、将来売買契約をするかもしれない相手ということです。
内覧時の印象は、購入決定に大きく影響します。
しっかり準備して応対することが、好条件で早期売却の近道になります。
【掃除・整理整頓】
売却中は、引っ越し先に意識がいってしまい、現在の住居の掃除・整理整頓に手が回らなくなるものです。
しかし、購入を検討している人から見ると新居への引っ越しでワクワクしている最中です。
買主の気持ちに立って応対することを心がけましょう。
特に水回りは、女性が気にするポイントですので、重点的な掃除が必要です。
購入する人がリフォームを考えていたとしても印象はとても大事です。
目に見えている部分できれいな印象を与えることができれば、『この売主様は見えていないところも綺麗だろう』と思ってくれます。
押入・クローゼット・物置・下駄箱・キッチン下収納等の収納も、できる限り見てもらえるように整理整頓しましょう。
収納量は、主婦にとって重要なポイントです。
収納を開けて見せてあげることで『隠し事がなく安心して取引できそうと』と思ってくれるかもしれません。
入居中での販売のメリットとして、買主が家具の配置のイメージをしやすいというメリットがあります。
整理整頓して最大限のメリットをいかしましょう。
【内覧30分前の準備】
実際に内覧にくる30分前から、換気をして空気の入れ替えをしておくといいと思います。
本人では気にならない生活臭やたばこのにおいが残っている可能性があります。
匂いを気にされる人も多いので実施してみて下さい。
室内の電気は、すべてつけておいた方が印象もいいですし、内覧がし易いのでいいと思います。
買主から電気を付けてくださいとは、なかなか言いにくいものです。
もし電気を消してと要望があれば、消してあげてください。
スリッパも忘れずに用意しましょう。
【過度な会話には注意】
内覧は、基本的に不動産会社の担当者にお任せしましょう。
過度な会話は、『売り急いでいるのではないか?』と良からぬ疑いを招くかもしれません。
直接質問があった場合に、笑顔で返答するぐらいのスタンスが好ましいと思います。
直接質問される事は、『近隣にどんな人が住んでいるか?』『光熱費がいくらかかっているか?』等の質問になります。
近所の方に関しては、個人情報にも配慮し、人数や家族構成、小さな子供がいるか、ペットを飼っているどうか程度でいいと思います。
光熱費は、実際の請求書等を見せてあげるといいでしょう。
過度な会話には注意が必要ですが、『ここは!』というおすすめポイントは、売主の言葉で伝えた方が説得力が増します。
自分がこの物件に決めた理由など購入時のエピソードと合わせて伝えるといいと思います。
【室内はすべて見てもらう】
室内は、隅から隅まで見てもらうようにすると、トラブルを避けることができます。
クローゼット・押入・床下収納・地下室・屋根裏部屋や汚れ・カビが生えている部分、穴が開いている部分等もしっかり確認してもらう事が大切です。
事前に実際の不具合を見てもらっていると、トラブルになりませんし、買主がリフォームの予算を立てやすくなります。
【空き家の時のポイント】
空き家の時は、実際に顔を合わせることができません。
ハウスクリーニングやお庭の手入れを行う事によって、商品価値が高まりますし、印象が全く違うものになりますので、実施することをおすすめします。
余裕がある場合は、水回りに小物の設置や内覧に来てくれた買主へのお礼の手紙を置いておくとさらにイメージがアップします。
水回りに設置した小物は、買主へのプレゼントにすると喜ばれるでしょう。
買主が購入を決断する前は、様々な不安や分からないことがあります。
1つ1つ不安や分からないことをクリアにしてあげることが、売却につながります。
不動産会社の担当者と一緒に、買主の立場になって、相談しながら売却を成功させましょう。