日本の伝統的・総合的な芸術である「花火」を全国の選抜された花火師が技を競い合う権威ある大会で、歴史・伝統ともに最も権威ある花火の競技大会として、そして大仙市の一大イベントとして盛大に開催されています。
大仙市民の皆様は「大曲の花火」を見てしまうと、他の地域・アミューズメント施設などで打ち上げられる花火に対してどのような印象を持つのでしょうか?
じっくり見ることがないかもしれませんね。
全国区で有名な他の地域の花火は、独自のロケーション、花火の打ち上げ数、仕掛花火などをウリにしているようです。
1.観覧会場は、手前に川、背景に山があり花火鑑賞には絶好のロケーションで、大迫力の音と光が味わえること。
風が吹いていれば煙も直ぐに流れ、視界を遮るものがありません。
2.創造花火では、競技者はテーマに合う創造性の高い花火と音楽を組み合わせ、自分の花火を表現します。
一般的な花火大会では花火と音楽の組み合わせをする創造花火は行っていないようですね。
3.大仙市民の花火愛とも言える親しみや花火知識は、やはり全国一ともいわれる花火の競技大会の開催地ならではといえます。
4.全国の花火師が技を競い合うコンクール形式で行われ、「昼花火」、「10号玉の芯入割物の部」、「自由玉の部」、「創造花火」の4部門があり、デザイン、色彩、創造性を重視して審査が行われます。
「経済産業大臣賞」「中小企業庁長官賞」「文部科学大臣賞」などが授与され、さらに、総合優勝者には「内閣総理大臣賞」が授与されます。
■昼花火の部
「煙竜(煙物)」と「煙菊」という花火で、色煙(紅、黄、青、緑、紫など)がまだ明るい空に模様を描き出し、その模様の多様性や色彩の鮮明さがとても美しいです。
■10号玉の部
10号玉2発のうち1発目は、伝統的な「芯入割物の部」。
三重芯以上の芯入割物で、座り(最高点に達したときに開いているかどうか)、盆(真円であるかどうか)、肩(満遍なく放射状に広がっているかどうか)、消え口(星が一斉に消えるかどうか)、配色などを審査されています。
2発目は「自由玉の部」は1発目と重複しない自由創造的なものとし、完璧な調和美を夜空に描きます。
■創造花火の部
競技者たちはそれぞれに花火のテーマを決めて表現します。
形態・色彩・リズム感・立体感といった創造性を追求され、統一性があるかどうかなどを審査されています。
そして皆さんが毎年楽しみにしているのは大会提供花火ですね。
全長500~900mにおよぶワイドスターマイン。
音楽に合わせて約5〜7分に渡り壮大な打ち上げを行います。
フィナーレの速射連発、数カ所からシンクロで上がるトラの尾、一斉に上がる銀冠・錦冠は見応えがありますね!
花火は瞬間の芸術といわれます。
夜空を覆い尽くす光と大迫力の音の芸術を心ゆくまで味わってください。
今年2018年は8月25日(土)に開催です。天気に恵まれますように!